2007年06月09日

MIT Revolutions CD ONE

ついに自分のアルバムを載せてしまった。Euro-Rock Press Vol.33にレビューが載った記念ということで大目に見て欲しい。

以下引用。
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MIT SPECIAL BAND "REVOLUTIONS"/MIT Revolutions CD One
TVの音楽番組からプログレ
 BS日テレで放送されている音楽番組がきっかけになって結成されたバンドということで、ギターは番組のMC、ちょっと苦しいヴォーカルは番組のアシスタントが担当。さらにinterpose+の佐藤カツ(ドラムス)と渡邉のぶを(キーボード)、FANTASMAGORIAの藤本美樹が参加したちょっとしたスーパー・バンド。藤本のヴァイオリンがとにかく素晴らしい上に、サウンド的には多少ファンク色もあることから、いわばSURYAの再来ともいうべき。3曲目の"Earth"のヘヴィネスはMAGMAに通じる部分もあり、フレンチ・ジャズ・ロック・ファンならたまらないだろう。これはフルレンスを作って欲しい。 (宮坂)
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なかなかの高評価である。以下はセルフ曲解説。

1.Revolution
基本はファンク系フュージョンだがヴァイオリンをフィーチャーし変拍子を取り入れることによってプログレっぽさを演出してみた。

2.Payapaya
4ビートのジャズっぽい小品。ちょっとフレンチっぽいオシャレなポップ感を目指してみた。

3.earth
これがアルバムの目玉、10分半に及ぶ組曲である。このプロジェクトの発端となった曲で、佐藤 カツ氏曰く「プログレのデパート」。5拍子で始まり、叙情的なボーカルパートへと流れていき、以下ファンク、スローパート、再び5拍子が出てきて最後にテーマが出現し終わるというめまぐるしくドラマティックな展開(自分で言うか?(^^;))。

4.君と僕TO僕と君
ストレートなロックンロール。どこもプログレではないが、ELPのタルカスのB面を意識してみた(^^;)。Are You Ready Eddyのような形でアルバムを締めくくっている。

というわけで4月に行われたレコ発ライブの模様をPVにして貼っつけておくので、参考にして欲しい。是非買って下さいm(_ _)m

earth PV

Revolution PV
posted by Mark@m7 at 23:07| Comment(45) | TrackBack(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年01月14日

Roman-Sound Horizon

今年最初のエントリーは、ちょっと変わったアイテムだ。しかもiTunesでは買えないのでこのブログ的には邪道なのであるが、最近ハマってしまったSound HorizonのRomanを紹介する。

Sound HorizonはRevo氏が主宰する音楽ユニット。このユニットをプログレと言い切ってしまうのは語弊があるだろう。自らを「幻想楽団」と称し、同人音楽サークルから始まったことをみても、ゲーム音楽・アニメ音楽的な要素が強いと思われている。実際、僕はゲームタイアップのついたマキシシングル「少年は剣を…」で初めて彼らの音楽を知った。
しかしながらゲーム・アニメ音楽の作家にはプログレに精通する人も多く、プログレ・ビッグネーム達がサントラの世界で活躍するという現象と全く逆の関係も成り立つ。特にファンタジーRPG系のゲーム音楽はクラシックの要素も強い為、J-POPの作風とは一線を画すこととなる。統一された世界観、コンセプトで括られた楽曲群は、まさにプログレと同じ方法論で作られていると言っても過言ではない。

で、この「少年は剣を…」の1曲目、「終端の王と異世界の騎士」を聴いたとき、ははぁなるほどゲームだ、とも思ったが、3拍子を基調とし、ストリングスとフルートを前面に使い、転調を繰り返す複雑なAメロと新しいメロディが次々と出てくる展開に聴いていてゾクゾクした。何よりも、こんな曲がオリコンのTOP10に入っていたのだから、驚きだった。もうひとつ、この曲が早々にカラオケに入っていたのにも驚いた。

そして、昨年11月にアルバム5th Story CD「Roman」が出た。Sound Horizonのアルバムは「物語」を前面に出したStory CDと、楽曲集として楽しむPleasure CDとがあるそうだが、メジャーデビュー後はPleasure CDは出ていないようである。
さてアルバムを通して聴くと、プログレよりもむしろメタルの様式美の影響が感じられるが、1曲目の「朝と夜の物語」のキーボードソロなどはプログレファンにはこたえられないだろうし、「見えざる腕」のドラマチックな展開も素晴らしい。amazonのレビューをみると昔のファンからは賛否両論のようなので旧作の「Elysion」も聴いてみたが、自分としてはイマイチだった。「少年は剣を…」からGERARDのリズム隊が参加するようになったようで、よってプログレ色は「Roman」の方が強くなっている。これがこれからの方向性だとしたら、嬉しいことである。

何故このアルバムをここに取り上げたかというと、この作品がつい1ヶ月ちょっと前にリリースされたもので、しかも一定の商業的成果をあげている(オリコンチャート19位)という事実が今年の音楽界に明るい光を差し込んでいるように思えたからだ。ま、それよりも自分がハマってここんとこ毎日聴いているからだということが大きいが。とはいえ、大量消費音楽に早く皆が飽きて、アーティストが作家性をもっと押し出せる環境に2007年の音楽界がなっていけばいいなぁ、という祈りをこめつつ、明けましておめでとうございます。
posted by Mark@m7 at 01:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年08月14日

サディスティック・ミカ・バンド

最近、木村カエラをボーカルに迎えたSadistic Mica Band Revisitedで再び(いや三度)注目が集まっているサディスティック・ミカ・バンドであるが、プログレバンドというわけではない。しかしながら、名曲タイムマシンにお願いの入ったアルバム「黒船」は実にプログレ的なコンセプトアルバムである。
プロデューサーは、ピンク・フロイドなどを手がけたクリス・トーマス。ロンドン・ツアーではロキシー・ミュージックの前座を務めた、などと書くと、なんとなくプログレの香りも漂ってくるではないか。
しかし、プログレ的なのはこういう周辺の状況ではなくて内容である。まず分かり易いのは「黒船 嘉永六年六月二日黒船 嘉永六年六月三日黒船 嘉永六年六月四日」と続く組曲だ。しかも変拍子である。これを聴けば、高中正義のプレイスタイルがすでにこの頃完成していたのがわかるはずだ。そして、「よろしくどうぞどんたく」と続くジャポネスク。つまり「アジア民族音楽とロックとの融合」である。実にプログレッシブだ。
もちろん音楽的には他の要素もたっぷり入っている。名曲「塀までひとっとび」は絶品のファンク。個人的にはライブ・イン・ロンドンでの名演がより印象的だ。

このバンドはロンドン・ツアー後に加藤夫妻の離婚によってあっさりと解散してしまうのだが、その一因となったのが名プロデューサーのクリス・トーマスだったというのは何とも皮肉な話である。

 サディスティック・ミカ・バンド/黒船
posted by Mark@m7 at 20:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月05日

PRISM / 1977 Live at Sugino Kodo

日本のプログレバンドと言えば、何と言っても四人囃子なのだが、これがiTMSに入っていない。その四人囃子だが、フロントマンである森園勝敏がセカンドアルバム収録後に突如脱退、新たに参加したのがこの「日本初のフュージョンバンド」PRISMである。1975年にすでに結成されていたというのが驚き。ジェフ・ベックの「WIRED」(クリックすると米国のストアに飛びます)が76年、ジェントル・ソウツが話題となり日本にクロスオーヴァー/フュージョンブームが来るのが77年のことだからずいぶん早い。
で、iTMSでPRISMをいろいろと探していたら、この音源にぶち当たった。それが、「1977 Live at Sugino Kodo」である。PRISMのデビューアルバム記念コンサートの模様なのであるが、2004年に発売されたいわゆる発掘モノのようだ。こんなのが出ていたのは知らなかった!
曲の中身はデビューアルバム「PRISM」から「SECOND THOUGHTS / SECOND MOVE」「PRISM III」という3枚のアルバムに収録されている曲とカバー曲からなる。面白いのは、78年発売の「SECOND THOUGHTS / SECOND MOVE」収録曲はすでにそれなりに完成しているものの、79年発売の「PRISM III」収録のナンバー「風神」は完全にプロトタイプだということだ。第一部のテーマがまだできていない。森園勝敏が抜けた後の「PRISM III」収録の「風神」は「Golden Best」で聴けるので、比べてみるといいだろう。
さて、何故プログレのブログにフュージョンバンドが出てくるかというと、この早すぎたフュージョンバンドは時期が早かっただけに既存のフュージョンのコピーにはならずに、プログレ→フュージョンへの移行の中で独自の解釈を加えた音となっているからだ。つまり、プログレっぽいのである。元々四人囃子時代に「ブエンディア」というフュージョンとしか言いようのない曲をレパートリーとしていた森園(この曲は岡井大二の曲だが)だったわけで、彼の中ではフュージョンはプログレの自然な進化形だったのかもしれない。「Daydream」なんてのはまさに四人囃子がやっててもおかしくないような森園節だが、何と言ってもプログレっぽいのは組曲形式の「Beneath the Sea」である。いきなり5拍子だし。前出の「風神」もこれと並ぶ大作だ。
まぁ、和田アキラの存在感が大きいバンドなので森園自体がどこまで発言力を持っていたかはよくわからないが、少なくともこういう指向のバンドだったからこそ四人囃子を抜けてまでオリジナルメンバーとして参加したのであろう。
posted by Mark@m7 at 06:22| Comment(0) | TrackBack(1) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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