2006年05月05日

PRISM / 1977 Live at Sugino Kodo

日本のプログレバンドと言えば、何と言っても四人囃子なのだが、これがiTMSに入っていない。その四人囃子だが、フロントマンである森園勝敏がセカンドアルバム収録後に突如脱退、新たに参加したのがこの「日本初のフュージョンバンド」PRISMである。1975年にすでに結成されていたというのが驚き。ジェフ・ベックの「WIRED」(クリックすると米国のストアに飛びます)が76年、ジェントル・ソウツが話題となり日本にクロスオーヴァー/フュージョンブームが来るのが77年のことだからずいぶん早い。
で、iTMSでPRISMをいろいろと探していたら、この音源にぶち当たった。それが、「1977 Live at Sugino Kodo」である。PRISMのデビューアルバム記念コンサートの模様なのであるが、2004年に発売されたいわゆる発掘モノのようだ。こんなのが出ていたのは知らなかった!
曲の中身はデビューアルバム「PRISM」から「SECOND THOUGHTS / SECOND MOVE」「PRISM III」という3枚のアルバムに収録されている曲とカバー曲からなる。面白いのは、78年発売の「SECOND THOUGHTS / SECOND MOVE」収録曲はすでにそれなりに完成しているものの、79年発売の「PRISM III」収録のナンバー「風神」は完全にプロトタイプだということだ。第一部のテーマがまだできていない。森園勝敏が抜けた後の「PRISM III」収録の「風神」は「Golden Best」で聴けるので、比べてみるといいだろう。
さて、何故プログレのブログにフュージョンバンドが出てくるかというと、この早すぎたフュージョンバンドは時期が早かっただけに既存のフュージョンのコピーにはならずに、プログレ→フュージョンへの移行の中で独自の解釈を加えた音となっているからだ。つまり、プログレっぽいのである。元々四人囃子時代に「ブエンディア」というフュージョンとしか言いようのない曲をレパートリーとしていた森園(この曲は岡井大二の曲だが)だったわけで、彼の中ではフュージョンはプログレの自然な進化形だったのかもしれない。「Daydream」なんてのはまさに四人囃子がやっててもおかしくないような森園節だが、何と言ってもプログレっぽいのは組曲形式の「Beneath the Sea」である。いきなり5拍子だし。前出の「風神」もこれと並ぶ大作だ。
まぁ、和田アキラの存在感が大きいバンドなので森園自体がどこまで発言力を持っていたかはよくわからないが、少なくともこういう指向のバンドだったからこそ四人囃子を抜けてまでオリジナルメンバーとして参加したのであろう。
posted by Mark@m7 at 06:22| Comment(0) | TrackBack(1) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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Excerpt: 伝説の日本ロック史上最強のバンド、四人囃子・・・
Weblog: @China
Tracked: 2006-05-06 07:27
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