2007年01月14日

Roman-Sound Horizon

今年最初のエントリーは、ちょっと変わったアイテムだ。しかもiTunesでは買えないのでこのブログ的には邪道なのであるが、最近ハマってしまったSound HorizonのRomanを紹介する。

Sound HorizonはRevo氏が主宰する音楽ユニット。このユニットをプログレと言い切ってしまうのは語弊があるだろう。自らを「幻想楽団」と称し、同人音楽サークルから始まったことをみても、ゲーム音楽・アニメ音楽的な要素が強いと思われている。実際、僕はゲームタイアップのついたマキシシングル「少年は剣を…」で初めて彼らの音楽を知った。
しかしながらゲーム・アニメ音楽の作家にはプログレに精通する人も多く、プログレ・ビッグネーム達がサントラの世界で活躍するという現象と全く逆の関係も成り立つ。特にファンタジーRPG系のゲーム音楽はクラシックの要素も強い為、J-POPの作風とは一線を画すこととなる。統一された世界観、コンセプトで括られた楽曲群は、まさにプログレと同じ方法論で作られていると言っても過言ではない。

で、この「少年は剣を…」の1曲目、「終端の王と異世界の騎士」を聴いたとき、ははぁなるほどゲームだ、とも思ったが、3拍子を基調とし、ストリングスとフルートを前面に使い、転調を繰り返す複雑なAメロと新しいメロディが次々と出てくる展開に聴いていてゾクゾクした。何よりも、こんな曲がオリコンのTOP10に入っていたのだから、驚きだった。もうひとつ、この曲が早々にカラオケに入っていたのにも驚いた。

そして、昨年11月にアルバム5th Story CD「Roman」が出た。Sound Horizonのアルバムは「物語」を前面に出したStory CDと、楽曲集として楽しむPleasure CDとがあるそうだが、メジャーデビュー後はPleasure CDは出ていないようである。
さてアルバムを通して聴くと、プログレよりもむしろメタルの様式美の影響が感じられるが、1曲目の「朝と夜の物語」のキーボードソロなどはプログレファンにはこたえられないだろうし、「見えざる腕」のドラマチックな展開も素晴らしい。amazonのレビューをみると昔のファンからは賛否両論のようなので旧作の「Elysion」も聴いてみたが、自分としてはイマイチだった。「少年は剣を…」からGERARDのリズム隊が参加するようになったようで、よってプログレ色は「Roman」の方が強くなっている。これがこれからの方向性だとしたら、嬉しいことである。

何故このアルバムをここに取り上げたかというと、この作品がつい1ヶ月ちょっと前にリリースされたもので、しかも一定の商業的成果をあげている(オリコンチャート19位)という事実が今年の音楽界に明るい光を差し込んでいるように思えたからだ。ま、それよりも自分がハマってここんとこ毎日聴いているからだということが大きいが。とはいえ、大量消費音楽に早く皆が飽きて、アーティストが作家性をもっと押し出せる環境に2007年の音楽界がなっていけばいいなぁ、という祈りをこめつつ、明けましておめでとうございます。
posted by Mark@m7 at 01:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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