2006年08月14日

サディスティック・ミカ・バンド

最近、木村カエラをボーカルに迎えたSadistic Mica Band Revisitedで再び(いや三度)注目が集まっているサディスティック・ミカ・バンドであるが、プログレバンドというわけではない。しかしながら、名曲タイムマシンにお願いの入ったアルバム「黒船」は実にプログレ的なコンセプトアルバムである。
プロデューサーは、ピンク・フロイドなどを手がけたクリス・トーマス。ロンドン・ツアーではロキシー・ミュージックの前座を務めた、などと書くと、なんとなくプログレの香りも漂ってくるではないか。
しかし、プログレ的なのはこういう周辺の状況ではなくて内容である。まず分かり易いのは「黒船 嘉永六年六月二日黒船 嘉永六年六月三日黒船 嘉永六年六月四日」と続く組曲だ。しかも変拍子である。これを聴けば、高中正義のプレイスタイルがすでにこの頃完成していたのがわかるはずだ。そして、「よろしくどうぞどんたく」と続くジャポネスク。つまり「アジア民族音楽とロックとの融合」である。実にプログレッシブだ。
もちろん音楽的には他の要素もたっぷり入っている。名曲「塀までひとっとび」は絶品のファンク。個人的にはライブ・イン・ロンドンでの名演がより印象的だ。

このバンドはロンドン・ツアー後に加藤夫妻の離婚によってあっさりと解散してしまうのだが、その一因となったのが名プロデューサーのクリス・トーマスだったというのは何とも皮肉な話である。

 サディスティック・ミカ・バンド/黒船
posted by Mark@m7 at 20:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。